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折り紙



後藤 あゆみ(TOSS大分WAVE)

【日本の伝統文化である折り紙の素晴らしさと、その折り紙が最先端技術に応用されていることを知る。】

参観日に行った授業です。

<準備物>  

 ・普通の折り紙と和紙の折り紙  ・折り鶴  ・ミウラ折りの地図  ・ミウラ折りの展開図
 ・市街地図(折りたたんだもの)  ・チューハイの缶(氷結)
 ・PC ・プロジェクター ・スマートノートブックのサイト(サイトが必要な方は、メールでお知らせください


1,江戸時代の折り紙

今日は折り紙についてのお勉強をします。

・折り鶴を見せる

折り紙といえば鶴が有名ですが、鶴は何年くらい前から折られていたと思いますか。 
         A 300年  B 200年  C 100年

・挙手で確認する

約300年くらい前です。江戸時代になって、盛んに折り紙が折られるようになりました。これは1797年に出された「秘伝千羽鶴折形(ひでんせんばづるおりかた)」という本です。世界で一番古い、折り紙の本といわれています。何の折り方ですか。

・鶴

この中には49種類の鶴の折り方が載っています。

・連鶴の画像を見せる

最高何羽の鶴がつながっていると思いますか。

・画像を見せる

最高97羽です。日本人は昔から、このようにいろいろなものを折ってきました。 折り紙は外国にもありますが、日本ほど複雑で、芸術といえるようなものを折ってきた国はありません。


では、なぜ日本にだけ、このように複雑な折り方が誕生したのでしょうか。今から普通の折り紙と和紙の折り紙を配ります。違いを見つけて書きましょう。

・和紙と洋紙を1枚ずつ配る
・発表させる

和紙は普通の紙に比べて丈夫で破れにくく、しかも柔らかいのでとても折りやすいんです。それに江戸時代、日本ではたくさんの和紙が作られていました。同じ頃、ヨーロッパでは紙があまりなくて、動物の皮が使われていたそうです。そのため日本にやってきた外国人は、和紙の美しさに驚きました。そのような和紙があったからこそ、このようにいろいろな折り方が誕生したんですね。

・羊皮紙の画像と和紙の画像を見せる

これは江戸時代の服ですが、何で作っていると思いますか。

・紙衣の画像を見せる
・和紙で作られている <紙衣の画像を動かすと文字が出る>

紙なので洗濯はできませんが、軽くて温かかったのでよく使われていました。
これは現代のものですが、和紙で作ったウエディングドレスです。

・ウエディングドレスの画像を見せる

折り紙に戻ります。今から江戸時代の絵を何枚か見せます。折り紙が見つかったら手を挙げましょう。

・何枚か画像を見せ、折り紙を探させる

江戸時代、着物の柄になるくらい、折り紙がはやっていたんですね。


2,折り紙と最先端技術

さて、今まで江戸時代の折り紙についてみてきました。これから現代の折り紙について考えていきます。

・宇佐市の地図を出す

宇佐市の地図を持ってきました。このように折り畳まれています。

・一人の子に開いてもらう
・開きやすかったか聞く

このように畳まれているものを、ぱっと開くことはできないだろうかと考えた人がいます。三浦公亮(こうりょう)さんといいます。三浦さんは、「ミウラ折り」という折り方を考え出しました。これがそのミウラ折りです。

・ミウラ折りの展開図を見せる

このままではよくわからないので、ミウラ折りの登山地図を持ってきました。開いてみます。

・ミウラ折りの登山地図を開いたり閉じたりしてみせる

このように、ミウラ折りにするとぱっと開いたり閉じたりすることができます。さて このミウラ折りは、ある日本の伝統文化をもとにしてできました。それは何ですか。

・折り紙 <ピンクの□を右下に動かすと、文字が出る>
・ミウラ折りの展開図を配る

それでは実際に、ミウラ折りをしてみましょう。ピンクの線が山折り、水色の線が谷折りです。谷折りは裏から折った方が折りやすいです。折れた人は、好きな絵や言葉を書いていいです。

・ミウラ折りをさせる
・折るのにけっこう時間がかかるので、頃合いをみてやめ、続きはあとでするように言う

ミウラ折りは、地図だけでなくいろいろなことに応用されています。あなただったら、これをどんなことに使いたいですか。隣の人と相談して、ノートに書きましょう。

・ノートに書かせる
・発表させる

いろいろなことに使えそうですね。実際に、チューハイの缶やスタッドレスタイヤ、そして宇宙の太陽電池パネルにも使われています。それ以外にも、折りたたみ家具などが考えられているそうです。

・チューハイの缶や画像を見せる <スタッドレスタイヤや太陽電池パネルの画像を下に動かすと、文字が出る>

日本の伝統工芸である和紙。その和紙の特性を生かして、日本人は昔から芸術ともいえる折り紙の形を生み出してきました。そして現在、折り紙は自動車や宇宙の分野だけでなく、医療や数学、リハビリにも応用されています。これからも様々な分野で、折り紙は活用されていくでしょう。

・いくつかの画像<バラ、スズメバチ、龍>を見せる
・感想を書かせる

3,鶴を折る

では最後に、鶴を折ってみましょう。

・すでに配ってある和紙と普通の折り紙を使う
・鶴が折れる子には、連鶴の折り方を教え、連鶴に挑戦させる
・鶴が折れない子には、アニメーションで鶴の折り方を示して鶴を折る練習をさせる

*鶴を折れない子もいましたが、アニメーションのおかげで何とか全員折れるようになりました。
 また、連鶴に挑戦する子もたくさんいました。
 ミウラ折りが途中だった子は、がんばって完成させていました。

 《参   考》   
1,「禅のこころ 和のこころ」                       篠田暢之  戎光祥出版
2,「つなぎ折鶴の世界〜連鶴の古典『秘伝千羽鶴折形』」     岡村昌夫   本の泉社
3,「紙はよみがえる〜日本文化と紙のリサイクル」         岡田英三郎   雄山閣
4,「折り紙で数学」                            堀井洋子+折り紙サークル  明治図書
5,「折り紙新発見3〜古典から最新作まで300年の絵巻」    笠原邦彦  日貿出版社
6,「和紙の歴史」                             宍倉佐敏  印刷朝陽会
7.「高齢者のリハビリ折り紙」                      小林和夫  ひかりのくに
8,「和紙のある美しい暮らし」                      成美堂出版
9,「四季をよそおう折形」                         荒木真喜雄   淡交社
10,「折り紙の数理と科学」                        川崎敏和   森北出版
11,「和紙とケータイ」                           共同通信社編集委員室   草思社
12,「江戸のきものと衣生活」                      丸山伸彦    小学館
13,「折る・包む」                             荒木真喜雄 淡交社
14,守田のぞみ 『「折り鶴」の授業』,TOSSランド,4451510       http://www.tos-land.net/


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